重症アトピーが劇的によくなる三種の神器 その2 「シャンプー編」

アトピーとシャンプー 健康

こんにちは、箱庭皇帝です。

前回は私の重症アトピーが劇的に改善した三種の神器

  • 空気清浄機
  • h&sシャンプー/オクトシャンプー
  • 加湿器

のうち、空気清浄機について解説しました。

今回はその2「h&sシャンプー/オクトシャンプー」について解説していきたいと思います。

その1

その3

重症アトピー患者の多くが併発している脂漏性皮膚炎

前回説明したように、私のアトピーは空気清浄機のおかげで短期間のうちに目に見えて改善していきました。しかしながら、ある部位の湿疹だけはなかなか治りませんでした。それが頭皮です。

頭皮湿疹は昔から私を最も苦しめた症状の一つでした。ひどいときには滲出液で頭がカピカピになるし、比較的軽症であってもいったんかさぶたをめくってしまうとそこを起点に際限なく落屑が広がり収まりません。重症アトピーのように痛みが伴うわけではないのですが、とにかく頭皮のカサカサした感覚が不快でそのときやっている作業にまったく集中できないのです。頭皮湿疹のおかげで、これまでどれだけ自分のパフォーマンスが損なわれてきたかわかりません。

いま私は「頭皮アトピー」ではなく「頭皮湿疹」と書きました。というのも上記の症状はどうやら「アトピー性皮膚炎」というよりはむしろ「脂漏性皮膚炎」から来ているもののようだからです(アトピー性皮膚炎の影響もあるとは思いますが)。

アトピー性皮膚炎の定義は意外と難しく私には端的に説明ができないのですが、脂漏性皮膚炎については「常在菌であるマラセチア(真菌)によって引き起こされる皮膚炎」ということでいいでしょう。たとえば顔のTゾーンに赤みがあり、ニゾラールルリコンクリームなどの抗真菌薬でその赤みが引く場合、脂漏性皮膚炎を発症している可能性が高いです。

脂漏性皮膚炎を併発しているアトピー患者は少なくなく、なかにはどれだけステロイドを塗っても治らなかった皮膚炎が、抗真菌薬を塗ったとたん一気に改善したという人もいるほどです。

問題は、これが頭皮にあらわれると本当にしぶといことです。「でも真菌用の薬やシャンプーってあるよね。それを使えばいいんじゃないの?」と思われたかたもいるかもしれません。もちろんそれが効く人もいるとは思いますが、私の場合、抗真菌薬を塗っても、あるいは「抗真菌 シャンプー」あたりで検索をかけてすぐに出てくるシャンプーなどを使用しても、頭皮湿疹にかぎって一向によくなりません(もちろんステロイドも同様です)。いろいろ試した結果、オクトシャンプーが「症状が改善するまではいかないが、一番マシ」という程度でした。

また頭皮湿疹の治し方についていろいろネットで調べてみましたが、大半は「真菌用の薬やシャンプーを使用すること」というのが結論で、役に立ちませんでした。

そんな感じで、頭皮の湿疹に関してはなかば諦めかけていたのですが、たまたま見かけたあるサイトに、ジンクピリチオンを成分にもつ「h&sシャンプー」と、オクトピロックスを成分にもつ「オクトシャンプー」とを併用することで症状が改善したと書かれているのを発見し、一縷の望みに賭けてh&sシャンプーというのを購入してみました(オクトシャンプーはすでに購入済)。

その効果は絶大で、それまであれほど自分を苦しめてきた頭皮湿疹が翌日にははっきりとわかるくらいに改善したのです。三、四日もすれば、髪の毛をゆすっても落屑がほとんど見られないまでになりました。前回の空気清浄機の効果にも感動しましたが、これはそれ以上にてきめんの効果でした。これまでのアトピー人生でここまで短時間に効果を実感したのはステロイドの内服薬を飲んだときくらいなものです。それほどの効果が、特に高価でも珍しくもない、薬局で普通に売られているシャンプーでもたらされたというのが、ちょっと信じられない思いでした。

またうちの母親も私ほどではないにせよ、肌が弱く、美容院で髪染めをして以来、落屑に悩んでいたとのことだったので、このシャンプーの組み合わせを勧めてみたところ、やはり「劇的に効いた」とのことでした。その他親戚の二人にも勧めてみましたが、一人は「劇的に効いた」、もう一人は「効果は感じたが痒みが増したので断念した」とのことでした。ネットで調べても、人によっては残念ながら痒みが増す場合もあるようです。

そもそもh&sシャンプーはアトピー患者のために作られたシャンプーではないので、おそらく洗浄力自体は特に弱いわけではありません。もしもh&sの関係者のかたがこの記事をご覧になっていたら、ぜひとも低刺激のh&sシャンプーを発売していただけると助かります。

オクトシャンプーは必要か

ここまで説明を読んできて、「オクトシャンプーって必要なの?」と思われたかたもいるかもしれません。

もちろん私もそれは疑問に感じ、過去に二度ほどh&sシャンプー単独でしばらく過ごしてみたことがあったのですが、私の場合、やはり若干ではあるもののh&sのみだと悪化するように感じたので、けっきょくオクトシャンプーと併用することで落ち着いています(h&sのみだと乾燥しすぎる?)。

しかしネットで調べてみたところ、h&s単独使用でも劇的に効いたという人も数多くいるようなので、問題ないならh&s単独使用でいいでしょう。

どれを買えばいい?

オクトシャンプーは最も一般的なエメラルドグリーン色の容器のもので問題ないでしょう。ほかに薬用スキンケアシャンプーというのもあるみたいですが、私は試したことがありません。いまあるストックがなくなったら試してみるかもしれません。

h&sシャンプーには多くの種類があるようです。

私はよく調べもせずに一般的な青色容器の「h&s地肌ケアシャンプー(モイスチャーシリーズ)」を薬局で買いましたが、特にそれで問題なく使えているので、いろいろあってよくわからないと思う人はとりあえず青色容器のものを買ってみるのがいいでしょう。入手性もいいですしね。

その他、ご自分で成分を調べて一番合いそうなものを購入すればいいと思いますが、最近一部のシリーズ(男性向けのスカルプ系?)でジンクピリチオンが含まれないものが出はじめたようなので買う際には成分表記に注意しましょう。

※とりあえず女性向けのを買っておけば大丈夫のようです。

使用方法

私の場合、気持ちh&sを多めにオクトシャンプーと混ぜ合わせ(h&s:オクト=3:2~4:1、けっこう適当です)、全体として平均的な人の使用量の半分くらいになるようにして使っています(肌が弱いため)。

また成分を肌によく浸透させるためシャンプーを頭皮に塗ってからしばらく待って(2分~5分)洗い流すのがいいと言う人も多いのですが、私の場合、比較的すぐ(1分前後)に洗い流したほうが調子がいい(というかそれ以上はあまり変わらない?)ようなのでそうしています。

このように使い方もその効果も人によって千差万別だと思うので、ご自身でいろいろ試して最善な使用方法を見つけてください。

【2024年2月追記】

Q:最初からh&sとオクトシャンプーの混合ストックを作っておくのはありか?

A:ここ1ヶ月半ほど混合ストックで試していますがいまのところ大丈夫のようです。最初実験的にh&s:オクト=1:1くらいから試してみましたが、私の場合、やはりこれだと効き目が弱いようで、最終的に目分量で2:1~3:1くらいの比率に落ち着きました。

【追記ここまで】

まとめ

以上のように、私のアトピー生活はこれらのシャンプーによって劇的に改善しました。いまの私の生活で最もなくなって困るものがこれらのシャンプーといっても過言ではないでしょう。このような素晴らしい製品を世に送り出してくれたメーカー様に心より感謝するとともに、これからも変わらず良心的な価格で提供されることを希望してやみません(あと繰り返しになりますが、できましたらアトピー患者用により洗浄力を抑えたものをお願いしますm(_ _)m)。

関連リンク

重症アトピーが劇的によくなる三種の神器 その1 「空気清浄機編」

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