こんにちは、箱庭皇帝です。
私は生まれもっての重症アトピー患者で、幼少期から20代なかばまで、アトピーとの地獄のような闘いに明け暮れる日々が続きました。その後、ある病院との出会いにより、それまで忌避していたステロイドを積極的に活用するようになってから、以前と比べてだいぶましな暮らしが送れるようにはなりました(ステロイドに対する私の考え方はまた機会があればお話したいと思います(→書きました))。
とはいえ依然として万全な状態からは程遠く、増悪や寛解を繰り返す日々が続いていました。
ところが数年前に出会った3つのものを併用することで、(いまだ薬に頼ってはいるものの)ほぼ健常者に近い状態で日常生活を送れるようになりました。
これがすべてのアトピー患者に当てはまるわけではないでしょうが、少しでも多くの人の助けになればと思い、以下三回に分けてご紹介したいと思います。
→その2
→その3
アトピーに効果のある三種の神器
早速ですが私の考えるアトピーに効果のある三種の神器とは、
- 空気清浄機
- h&sシャンプーとオクトシャンプー
- 加湿器
になります。
今回はこのうち、「空気清浄機」について語りたいと思います。
空気清浄機で全身のアトピーが劇的に改善!
数年前に、原因はよくわからないのですが、強い薬を塗っているにもかかわらずアトピーの増悪期が長く続いた時期があり、そのとき藁にもすがる思いで購入したのが、空気清浄機でした。
空気清浄機はだいぶ以前に静電気を利用し埃を吸着させる形式のものを購入したことがあったのですが、それはほとんど効果を感じられなかったので、今回は思い切ってより本格的なフィルター式のものを選択しました。その効果は絶大で、空気清浄機を導入して以降はっきりとわかるほどにアトピーの症状が改善していき、当時かよっていた病院の先生も驚いたほどでした。
こんなことならもっと早くに買うべきだったと後悔しましたが、私の場合、アレルギー検査などではほぼすべての項目で高い反応を示すために、相対的にハウスダストの影響を軽視してしまっていたのと、本格的な空気清浄機はけっこうな値段がするのとで二の足を踏んでしまっていたのです。
空気清浄機を使いはじめて以来、いまだ薬に頼ってはいますが、生まれてこのかたとても調子のいい状態が何年も続いています。ひょっとすると薬はもっと減らせるかもしれませんが、いまの好循環が崩れたら元も子もないので脱ステなどは試してはいません。
これはあくまで素人考えですが、ハウスダストは日常生活で誰の周りにも存在し、皮膚バリアが崩れたときに真っ先に体内に侵入する主要な悪化因子の一つと考えられるので、それを低減する空気清浄機はほとんどのアトピー患者に多かれ少なかれ効果があるのではないでしょうか。
どれを買えばいいか
購入に際しては、
- 集塵力
- 静音性
- 維持費
あたりを考慮しながら選ぶといいでしょう。
集塵力については、多少オーバースペック気味のものを選んだほうがいいような気がします。というのも空気清浄機についてはオーバースペックで困ることはあまりないからです。私の場合、購入当時7畳強の部屋に住んでいましたが、購入したのは40畳以上に対応した製品でした。
静音性については、一般に本体(羽)が大きいほど静音になりますが、もちろん大きくなればなるほど場所をとります。
【2023年12月追記】
多くの空気清浄機は風量の強さで弱・中・強の3段階があります(もちろんもっと細かいのもあります)。強は威力は強いですが、騒音も凄いので普通の家庭では常時は使えません。手動切替の機種なら好きなときに切り替えればいいのですが、問題はセンサーによって自動で切り替わるタイプの機種です。テレビや音楽を楽しんでいるときに勝手に強に変わるような機種だと鬱陶しくてたまりません。よって自動切替機能のある機種を買う際は必ず静音モード(強にならない)が用意されているかを確かめましょう。
【追記ここまで】
維持費については、フィルター式空気清浄機は定期的にフィルターの交換が必要になるので、本体価格だけでなく、フィルターの値段や交換頻度を押さえておく必要があるでしょう。
それと個人的には加湿器が一体化したものはおすすめしません。加湿器側の掃除を怠ると本体にカビが生え、空気清浄機のほうには問題がないのに買い換えの必要が生じる可能性があるためです。
私が購入したもの
以上のことなどを考慮に入れつつ、実際に私が購入したものは、
ブルーエア社の「Blue Pure 221」
になります(2023年7月時点の似た形の後継機種はこちら、またはこちらのようです)。
この機種のメリットは、「集塵機能に特化し」、「比較的静音で」、「手入れが楽」なところです。
音に関しては主観的なものなので、なかなか説明が難しいのですが、この機種は3段階の風量調節が可能で、弱、中ならほとんど気にならないので、普段は中で運転しています。強は若干音が大きいですが、個人的な感覚としては、たとえば一時的に強にしてあとで中に戻そうと思っていたのに、気がついたら強にしたまま忘れていたということがたびたび起こる程度の音ではあります(ただし私は比較的音に鈍感です。多くの人にとっては普通にうるさいと思います)。
手入れに関しては、メーカーの言を信じるならば、基本的にフィルターは掃除する必要がないので、気が向いたときに本体の外側に付着した埃を掃除機で吸ったりハンディモップなどで拭き取ったりするくらいでいいでしょう。
デメリットは「本体サイズが若干大きい」ことと「交換フィルターの値段が高い」ことです。ただしフィルターについてはメーカー推奨の交換頻度は半年に1回ですが、土足でない日本の住環境でかつペットを飼っていない場合、1年くらいはもちそうな気がします。吸引力は若干低下しますが、プレフィルター(吸気面を覆うカバー)をつけておくのもいいでしょう。
私としては実際にアトピーが劇的に改善したこともあり、この機種にとても満足していますが、一定以上の性能があればどのメーカーのものでも構わないと思います。
定番メーカー
私が調べた範囲でよくおすすめにあがるメーカーのAmazonリンクを張っておきます。
まとめ
ある程度高性能の空気清浄機はそれなりに値段もしますが、多くのアトピー患者に有意な効果があると思います。また最近の空気清浄機の花粉除去効果はとても優秀なので、毎年花粉症に悩んでいる人にもおすすめです。
関連リンク
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